2025.08.11
最近、平屋住宅の人気が再燃しています。SNSや雑誌等で見る平屋のシンプルな暮らしに憧れる人も多いのではないでしょうか。子育て世代からシニア層まで幅広い支持を得ている平屋ですが、2階建ての住宅よりも建築費が割高になる可能性があることはご存知でしょうか。
同じ延床面積30坪の家でも建築費に違いが出てくる理由をご説明させて頂きます。
◎基礎工事の面積が広くなる
平屋の場合は、延床面積30坪=基礎面積。 2階建ての場合は、1階の床面積が15坪程度なので基礎面積は半分ほどで済みます。 基礎工事はコンクリートや鉄筋の材料費が高い上、職人さんの手間や日数がかかる工事のため単価が高く、建築費に大きく影響します。
◎屋根面積が広くなる
平屋の場合は、基礎同様に屋根で覆う面積が広く、材料・施工費がかさみます。 2階建ての場合は、屋根面積がコンパクトでコストを抑えやすいです。
平屋の場合は、階段が不要な点や外壁面積が少なめになる点で、2階建てよりも安くなるのではないかとお考えの方もいらっしゃるのですが、実際には上記2点の理由で割高になることがあります。
しかし、家づくりにおいては建築費だけではなく、土地にかかるお金もトータルで考えますので、駅近で2階建てを建てるよりも、少し郊外の広い土地で平屋を建てた方がトータルでかかる金額は安く済む場合もあります。
どのような場所でどのような暮らしをしたいかを総合的に考えて、ご自身に合った家づくりをすることが1番重要です。